藤井岳アジア柔道選手権大会100キロ超級で優勝!!
2013年 04月 30日
藤井選手は、小学生1年のとき吉野柔道教室に入門し新井治男氏(故人)の、そのご大門柔道教室で塩澤有紀彦先生の指導を受け成長。中学は桐朋高校で高校は東海大学付属相模高校。大学はOA入試で慶応大学に進んだ。高校時代には未踏の全国制覇7回(一人の選手が3年間で挑戦できる全国大会は8回)の金字塔を打ち立てるなど大活躍。中学3年時に全日本ジュニア強化選手になり現在はシニア強化選手。4月29日、日本武道館で行われた柔道・全日本選手権大会には予選のベスト8入り決定戦で敗れ晴れの舞台に立てなかった。あと一歩だった。ジュニア代表時代には何度か国際舞台で活躍したがシニアになってからは今回のバンコク大会が初の国際大会だった。ジュニア時代から栄光の陰で幾多の挫折も味わってきた藤井選手にとって目標は五輪や世界選手権出場だ。バンコクでつかんだ自信をバネに柔道一直線、脇目もふらず夢に向かって突き進んで欲しい。
尚、バンコク大会終了後帰国した藤井選手は真っ先に青梅に帰り恩師塩澤先生に優勝報告を行った。2年前に吉野教室の恩師新井先生が急逝の折には、慶応大学の柔道部合宿所から告別式に駆けつけた。青梅柔道の創始者、故岸澤竹次郎先生が常に口にさていたことを思い出す。「柔道は礼に始まり礼に終わる」と。どうやら若武者藤井選手はこのことを実践しているようだ。藤井選手の活躍は地元青梅の青少年選手に大きな夢を、そして指導に当たる各柔道教室の先生方には自信と励みになるだろう。
藤井選手の話「大きな舞台で優勝でき最高に嬉しい。吉野柔道教室で柔道を始めて14年になります。決勝では試合開始直後大きなキルギス選手との組手争いのなかでこれは行けるぞと直感し思い切り攻めた。この大会、4試合戦い優勢勝ちがひとつ1本勝ちが3試合で自信になった。一昨年世界一を目指し挑戦したジュニア最後の大舞台、モロッコでの世界ジュニア選手権で惨敗。又、シニアになってからも国際大会に派遣してもらえず苦い経験もした。今は月に一週間ほど全日本の合宿と勉学の両立で頑張っています。当面の目標は11月の講道館杯大会でベスト4入りを果たし12月の東京グランドスラム世界大会に出場することです。夢?日本代表入りです。頑張ります」
青梅市柔道連盟伊藤博元会長の話「国際大会での優勝おめでとう。青梅初の快挙と思う。更に上を目指して欲しい。青梅は各柔道教室がしっかりとした指導を行っている。その成果が出たと思う。これで柔道界も一層盛り上がる」
アジア柔道選手権大会100キロ超級の表彰式
左より2位クラコベツキ選手(キルギス)優勝藤井岳(日本)3位シンキエフ(カザフスタン)、チョ・グハン(韓国)