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五輪のカヌー競技を青梅に!」竹内発言の背景にあるもの

10月4日(金)の国体カヌー競技大会開始式における「2020年夏季五輪のカヌー競技を青梅で!」との電撃的竹内発言の背景を考えてみたい。
ご存じのとおり東京五輪・パラリンピックは東京湾に面した都立葛飾臨海公園(江戸川区)を含む半径8km以内で実施される。サッカー等一部の競技は例外。カヌー競技も、北京、ロンドン五輪のように人工コースで行われる。そのため臨海公園内にカヌー競技用の人工のカヌースラロームコースの設置が計画されている。コースは全長300mの水路や調整池を造成しポンプアップした水を9mの高さから流して人工的に急流を作り出し、12千人分の観覧席を設置する計画になっている。

日本野鳥の会他が建設反対運動を起こす

ところが、建設予定地には貴重な野生動物が生息しているとして「日本野鳥の会」(東京都品川区)が建設反対運動を起こしている。同会によると、「コース建設予定地には76種の鳥類と140種の昆虫が生息している。会場建設による影響は公園全体の生態系に及び、多くの生き物の生息が脅かされる。公園の代替候補地を選んで環境影響評価を実施し、新たな計画地の検討に着手をすることが何により重要」と訴え、9月8日、東京都に対して計画の見直しを求めた。又、同会は今年7月に国際オリンピック委員会のジャック・ロゲ会長に対して同趣旨の書面を提出している。
又、地元の江戸川区住民も一過性(カヌー競技は4日間)の五輪のために修復不可能な自然を破壊すことに反対の意見が多く公園の存続を望む声が強いと伝えられている。
建設反対運動の輪はさらに広がり、10月16日には横浜市の主婦綿引静香さんが15000人の署名を集め東京都と日本オリンピック委員会に対して、「埋め立て地を造成し、25年かけて形成された生態系を壊すべきではない。かけがえのない緑や自然を奪わないでほしい」と訴えている。
更に、10月26日には、DXKET-K(建築系シンクタンク、東京都銀座)が全国環境ボランテイア・リーダー会と連名で、東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会の竹田理事長あてに建設見直しを求める「要望書」を提出した。同要望書は東京都と江戸川区にも提出された。
今後、多くの市民の共感を呼び反対運動の輪は燎原の火のごとく広がりそうだ。

             竹内市長に期待が高まる

ようするに竹内発言はこのような事情,状況を背景になされたものと推測される。まことにタイムリーである。万が一臨海公園内での建設が不可能となった場合当然代替地が必要となる。そうなればカヌーのメッカ御岳渓谷が名乗りをあげてもおかしくない。青梅にとって千載一遇のチャンスである。青梅で五輪が開催されれば市の輝かしい歴史の1ページとなる。市は直ちに行動を起こすべきだ。竹内市長のリーダーシップに期待が高まる。
by omesports | 2013-10-29 10:55 | カヌー

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