Jリーグ、三多摩対決は成らず!東京ヴェルデイ0-1FC岐阜
2014年 05月 06日
ヴェルデイにとって国立での最後の試合でありこれら三多摩出身3選手のプレーをこの目に焼き付けておきたかった。
国立競技場は2020東京五輪・パラリンピックのために5月いっぱいで取り壊される。5年後、サッカーの聖地国立はどのように生まれ変わってファンの前に姿を現すのだろうか。
ヴェルデイ20位にあえぐ、前半無念の失点!
J2第10節終了時点でホームの東京ヴェルデイは22チーム中20位でFC岐阜は14位。今シーズンのヴェルデイは10試合で1勝3分け6敗勝ち点6と超低空飛行だ。名門にして古豪ヴェルデイファンには全く納得が行かない成績だ。この日国立最後の試合にヴェルデイファンは大いに期待した。がゲームは熱烈かつ必死の応援にもかかわらず厳しいものとなった。岐阜の素早い寄せとチェックにリズムがつかめない。後方から前線で張るFW陣、平本と常盤にチャンスボールが届かない。
一方の岐阜は、守備の面で元日本代表キーパー川口能活や三都主アレサンドロの加入で厚みが増した。全体として活力がみなぎり動きが良く選手の表情にやる気が感じられた。闘将ラモス監督の影響か岐阜の勝利への執念が上回った感じだ。岐阜は、前半終了間際、左後方からのボールにFW難波宏明が頭で押し込みこれが決勝ゴールとなった。この結果、ヴェルデイは依然20位の低位置にあえぎ岐阜は順位を9位に上げた。今シーズン、マスコミの注目も高いラモズ監督率いる岐阜は相当暴れそうだ。ヴェルデイには、日本リーグ以来の日本サッカーの王道を歩んできた誇りを胸に捲土重来を期してほしい。J1復帰は至上命題だ。現状それは望むべきもないように見える。フロントと選手の一層の奮起が求められる。
リメンバー!2008年シーズン最終戦の屈辱を!
「J1絶対残留!」味の素スタジアムのスタンドにこんなのぼりがあった。観衆24620人が押し掛けヴェルデイのホームゲームとしてはいつになく熱気が漂った。2008年Jリーグ最終節東京ヴェルデイ対川崎フロンターレの一戦が2008年12月6日(土)味の素スタジアムで行われ0-2でヴェルデイが敗れた。この結果ヴェルデイは勝ち点37でリーグ17位となりJ2への自動降格が決定。名門のていたらくにファンが激怒しフロントの謝罪を要求し深夜までスタンドに居残った。試合後呆然と立ちすくす選手を背に闘将柱谷哲ニ監督(当時)が号泣しながらファンに頭を下げた。あの涙はJ1復帰への決意の表明でもあったはずだ。それがどうだ。今日まで苦難のシーズンが続いている。J1復帰を夢見るファンの苛立ちは頂点に達している。日本サッカーのためにも三多摩地域のサッカー発展のためにも名門ヴェルデイの復活を強く望む。創造力あふれる個性的で意外性のあるラテン系サッカー。スタンドに響き渡るサンバのリズム。あのわくわくするようなサッカーはいったいどこへ行ってしまったのか。(ペン:吉永)
電光掲示板にこんな文字がありました
試合前から盛り上がるヴェルエデイの応援席
筆者吉永です。アジア大会、東京五輪以来お世話になった国立ともしばしお別れです。この目に焼き付けておこうと取材に訪れました
ヴェルデイのマスコットとファンのハイタッチ
この日キッズハイタッチにパスした新宿区の良い子50名が入場するヴェルデイの選手と嬉しいハイタッチ
横断幕の言葉にまったく同感です。日本リーグそしてJリーグとここはヴェルデイの聖地なのだ
ヴェルデイのチアガールもスタンドと一体となり応援した
試合開始2分前盛り上がるヴェルデイの応援席
国立も5月31日で見納めです。この日700名の見納めツアー客が訪れた
懐かしい顔永井秀樹選手(43才)
この女性FW常盤選手の熱烈ファンでお友達です
岐阜のチビッコ応援団
スター北沢さん
いよいよ試合開始、退場するヴェルデイのチアガール
入場するヴェルデイのFW平本一樹(右)。八王子の英雄です
同じく八王子出身のFW常盤聡(右)
岐阜のラモス監督
前半岐阜はヴェルデイ陣内に攻め込む展開
空中戦を挑む岐阜のMFヘニキ選手(15番)。岐阜の高さがヴェルデイを苦しめる
三都主アレサンドロ選手の左コーナーキック。同選手の加入で岐阜の守備陣は厚みを増した
前半40分岐阜のFW難波宏明選手(24)がヘッドで先制ゴール!結局この1点が決勝ゴールとなった
ベンチでラモス監督と抱き合い喜ぶ難波選手
ハーフタイムに岐阜のマスコットが清流の国岐阜をアピール
ヴェルデイのFW常盤選手のプレー。左サイドを高速でドリブル突破
一瞬止まって相手選手をけん制
瞬時に相手選手を振り切り左サイドよりセンタリング。スピード感のある俊敏な動きは魅力的だ
やはり元日本代表川口選手のプレーには安定感がる
後半猛攻のヴェルデイ。三都主(11番)を振り切りFW平本(左)のヘッドシュートは入った思われたが・・・
キーパー川口好捕
決定的シュートだった。ピッチに顔をうずめ無念の平本選手
後半交代出場のFW前田直輝ゴール前に突進
岐阜陣内で激しい攻防を繰り広げる三都主(11番)とヴェルデイDF森勇介。直後森にイエローカードが出るほど激しくやりあった
惜しかったヴェルデイFW常盤(9番)の身を挺してのシュート
ヴェルデイFW平本(25番)と岐阜DF阿部正紀。岐阜の守りは堅かった
岐阜の守りは最後まで崩れなかった
試合終了直前パワープレーに出たヴェルデイ
ベルデイのキーパー佐藤優也も攻撃参加しヘッドシュート
ボールは惜しくもキーパー川口の手の中に・・・
試合終了後に抱き合い互いに健闘を称えあう岐阜のラモス監督(左)とヴェルデイの三浦監督
ラモス監督の人気は依然として高い
スタンドに向かってこの笑顔
民放テレビ局のインタビュー
地元岐阜テレビのインタビュー。ラモス監督の岐阜県での人気はうなぎのぼりとか
決勝ゴールを決めた岐阜のFW難波選手
今季11試合で1勝のみ。ファンを背に足取りも重く引き上げるヴェルデイ・イレブン
悄然とした表情の平本選手。次に期待したい
監督記者会見。「言うことない。質問があればドウゾ・・・」とラモス監督らしい型破りの会見となった
三浦泰年監督。敗戦に言葉少なかった
あの夜のことは思い出せ
リメンバー!忘れないでほしい。味の素スタジアムのあの屈辱の夜を!6年前のあの悲劇の夜のことを。J1絶対残留!年末の寒いスタンドにのぼり旗が揺れて敗れたあの夜のことを。試合後呆然と立ちすくす選手を背に闘将柱谷哲ニ監督が号泣しながらファンに頭を下げた。当時球団常務だったラモス氏がそんな監督の肩を抱きかかえ慰めた。日本サッカー界に君臨し牽引してきた名門クラブの凋落ぶりに全てのヴェルデイファンの目に涙があふれた。そして選手もフロントもファンもJ1復帰を寒空の下で強く誓った。あのときの思いを忘れてはならない。もう一度思い出して再起の糧としたいものだ。このままではヴェルデイはJ2残留どころかJ3降格の危機に落ち入りそうだ。
平成8年12月6日川崎に敗れてJ2降格決定!厳しい現実にラモス球団常務もガックリだった
沈痛な表情の萩原球団社長
ヴェルデイファンはフロントの退陣を要求した
顔を真っ赤にして泣きじゃくる柱谷監督
呆然とスタンドを見上げるFW平本選手
引き揚げる選手を慰めるラモス球団常務