ブラボー!山中湖でジェットスキーの夏休み
2015年 08月 08日
頚椎の オペ(手術)はなんと 聖夜の朝
ところで、表題の一句は手術室に車椅子で向かう時に詠んだものです。私は昨年12月25日(金)なんとクリスマスの朝に青梅総合病院で頸椎の手術を受け、今年の2月7日退院し今も自宅療養の状態で通院中です。手足がしびれ歩行が極めて困難となりペンや箸も良く握れない。パソコンも右手の人差し指中一本でキーを叩いている。車の運転も自宅付近のみ許されている状態で、言わば車イス生活直前の状態といえます。そんな中机の引き出しの中から2級小型船舶免許証が突然出できた。昨年夏更新した後全く使っていないもので眺めていると急に湖面の風景が目に浮かび山中湖が恋しくなった。ただし車の運転ができないので誰かに・・・と思っていたら、ヨットの記事のことで知り合いになった国際ヨットマン山下孝一さん(河辺町)が運転を引き受けてくれた。
そんなわけで8月4日(火)山下さんの車に乗せていただき山中湖を訪れた。午前10時懐かしい湖面が目に飛び込んできた。8月第一週というのにウイークデイのためか人の姿はまばらで湖面のボート、ヨットも少ない。ヤマハの3人乗りジェットスキーをレンタルしておっかなびっくり一人で湖面に出た。頸椎のことが心配で衝撃を和らげるために首にはコルセットを巻いて。ハーバーを100mほど出たところでストップして漂いながら大きく深呼吸。周囲に目をやると富士山は雲に隠れているが、遥かにマウント富士ホテルが遠望できた。湖面は平穏で波ひとつない。体に吹き付ける湖面のそよ風が心地よい。しばしあれこれ思いにはせる。
執刀医、看護師さん他に心より有難う
ここで私は、高速発進前に、頚椎の処置について助言を頂いた高木病院の整形外科医高木直先生(理事長、青梅第一小学校の同級生)、青梅総合病院の整形外科執刀医岡本昭彦・品田良太両先生、麻酔科、リハビリ課及び看護師の皆様に目を閉じ感謝した。今こうして、二度と乗ることが出来ないであろうと思っていたジェットスキーに揺られ山中湖にいられるのも先生方及び看護師さん他多くの人のおかげであると。そして現状程度の健康と体力を維持できれば、小笠原諸島の父島は無理としても大島や八丈島には将来ヨットで行けるかもしれないと淡い希望が湧いた。
高速発進、山中湖を独り占め
いざ発進スタンバイ!広い湖の中央に目をやる。一隻のヨットモ、ボートも有名なあの遊覧船白鳥すら目に入らない。目標マウンテン富士ホテル!私は前傾姿勢でハンドル右のレバーをぎゅっと握る。プロペラでなくジェット噴射で動くジェットスキー独特の急速発進!ジェットは一気に速力をあげ体感スピード100kmの猛スピードで湖面中央へ。まるで湖の主役になったような気分に浸る。首のコルセットのおかげもあり波のない平穏な湖面のため頚椎に痛みは全くなし。ほっと一安心。それでも慎重を期しておよそ10分間のクルージングのあと山下さんにバトンタッチ。この日、私は2回およそ20分間湖面を疾走。これなら来年も乗れそうだと手ごたえをつかんだ。健常に戻りたい、健康でありたいと強く思った。そして山下さん有難う。
山下さんは世界の海で活躍するヨットレーサーです
「先般、クロアチに行き地中海でのレースや石原慎太郎元都知事のヨットに乗り国内りレースを楽しんだ」と話す山下さん。山中湖の桂ボートハウスの桟橋で
ヨットに乗る山下さんは1級小型船舶免許も持っていてジェットスキーも運転可能
楽しそうな山下さん
ジェットの操縦も見事なものです
2年ぶりの山中湖、クラブハウスでVサインの私吉永です。左側にある手提げバックの上に首に巻くコルセットが見えます。家を出る直前家内が念のためにと入れてくれました。これが大変役に立った
ジェットスキーのエンジンをふかして調子を確かめる
体重を移動させジェットの安定感を確認
半径5mの回転運度で感覚が戻る
八の字運動もうまくできた
エンジン快調
ジェットの癖もすぐわかる
さ~あ湖面中央に出よう。首のコルセットがちょっぴり痛々しい
前方には誰もいない。これなら山中湖をひとりじめだ!